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Logos ロゴについて

元気キッズの「いろんな元気をうけとめる」というメッセージ、そして彼らが掲げる「ダイバーシティ」や「インクルーシブ」という言葉。そこから、物事を広い視点で捉え、ひとつのことにしばられず、自由に動き、 緩やかに変化するイメージが浮かんできました。

そして、そのイメージを心に浮かべたまま、円と円弧を組み合わせることで心の赴くままに描いたモチーフを組み合わせて生み出したものが、ロゴマークの中央に配したシンボルフェイスです。
そもそも、円という形は、性別や世代、国籍、人種、あらゆる枠組みを超えて存在するもの。途切れず無限につながり続けるその形には、いつでも誰もが神秘を感じています。

今回生み出したモチーフは、何か具体的な形を目指して描いたわけではありませんが、それを反転して二つ並べ、口の位置に円弧を配置することで、笑顔に見えるものが浮かび上がりました。人によっては、 顔ではないものに見えるかもしれません。何か具体的な形を目指して描いていないからこそ、そこには、想像を膨らませることができる余地が生まれ、どんなものにも見える=多様である姿となります。

それは、不完全な中にも美を見出す日本ならではの美意識“わびさび”にも通ずる、「何ものでもない」「未完成の完成形」とも言えます。未完成や不十分なままで終わらせることは、想像力が入り込む余地を作り出し、 子どもたちの感性を刺激することにつながります。
シンボルフェイスを構成するパーツは、組み替えることで、さまざまな表情や、まるで動物のようにも見えるものにまで変身させることが可能です。つまり、何ものでもないし、何ものにでもなれる柔軟さを持っているのです。
既成概念や偏見に捉われず、純粋な心で感じることの大切さを体現した、子どもたちのように無限の可能性を秘めたロゴマークとなりました。

正解や完璧を求めなくとも、すべてが既に完璧なのだと思います。
人は皆、完璧ではありませんが、それぞれがありのままで完璧なのです。

互いに認め合い、愛を育む世界が、この元気キッズから広がっていくことを願っています。

2022年4月 高橋理子

SHAPE形について

末広とも呼ばれ繁栄を意味する縁起の良いアイテムである扇子のような形。4つ並べることで円を作ることができ、縁や繋がり、皆がひとつになるイメージを表しています。

COLOR色について

保育部と発達支援部の差異が少ない色で、すべての子どもたちの区別の差をなくしたいという思いを表現しています。あらゆる色が混ざった落ち着いたグリーンは、ダイバーシティーやインクルーシブという言葉からイメージ。保育部と発達支援部の色が重なることで生まれる色が、元気キッズグループ全体のメインカラーです。

ブランディング/
クリエイティブディレクション
高橋 理子 アーティスト/武蔵野美術大学教授

1977年、朝霞市で生まれる。埼玉県立新座総合技術高校にて服作りの基礎を習得。東京藝術大学にて伝統染織を学び、同大学博士後期課程修了。博士号(美術)を取得。ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に作品が永久収蔵。正円と直線によるソリッドなグラフィックが特徴。着物を表現媒体としたアートワークのほか、オリジナルブランドHIROCOLEDGEにおいて、日本各地のメーカーや職人とともに様々なもの作りを行なう。国内外での展覧会、講演等のほか、コラボレーション、デザインワーク多数。第12回「さいたま輝き荻野吟子賞」受賞。